長期優良住宅認定制度の第三者評価制度
長期優良住宅とは、長期にわたり良好な状態で使用できるように作られた住宅のことです。従来の「作って壊す」形態ではなく、一度建設した住宅を後世にも使用できるように、主に耐久性や耐震性、設備等の更新性を高めた住宅となります。
長期優良住宅認定制度の申請は、着工前までにする必要があります。
長期優良住宅として認定されるための手続きは多数ありますが、全て住宅会社が代行して行います。提出方法によって、処理日数も長くなる場合があるので覚えておくと良いでしょう。
参考元:国土交通省「長期優良住宅のページ」参考元:国土交通省「長期優良住宅認定制度の概要について」
長期優良住宅のメリット
長期優良住宅の認定を受けるメリットとして、以下に挙げるものがあります。
・税金の減税や住宅ローン控除などの優遇
・売却時に資産価値評価が高くなる
長期優良住宅の認定を受けるメリットのひとつは、注文住宅建設時などに税制優遇などを受けられることです。
例えば、住宅ローン控除を受けられる限度額は5,000万円に増額されるほか、フラット35で金利の引き下げ措置(フラット35S)が利用できることや地震保険料の割引もあります。
また、一般住宅に比較して耐震性や耐久性などが高く、長期間使用できる住宅になり得るため、売却時に資産価値評価が高くなるケースがあります。
低炭素建築物認定制度の第三者評価制度
低炭素住宅とは、二酸化炭素の排出を抑えるための対策が取られた住宅のことです。主に、都市部などの低炭素化を促進して後世に残せる持続可能な社会を実現することを目的とした、「都市の低炭素化の促進に関する法律(エコまち法)」が、2012年12月に施行されました。
参考元:国土交通省「低炭素建築物認定制度 関連情報」
低炭素住宅のメリット
・住宅ローン控除を受けられる
・フラット35Sが使える
・光熱費等を抑えられる
低炭素住宅のメリットは、長期優良住宅同様の住宅ローン控除を受けられることです。また、フラット35Sを受けられることで金利を下げることができ、ローン返済額を抑えられます。
低炭素住宅は省エネルギー性に特化した住宅であるので、断熱性と日射遮蔽性に長けています。冬は断熱で暖かく夏場は直射日光を遮ることで、エアコンなども効率良く運転でき、光熱費削減に繋がります。
他にも、自治体の補助金を受けられるメリットなどもあります。
住宅性能表示制度とは
住宅性能表示制度とは、新築あるいは既存の住宅の設計や性能などについて第三者機関が評価する制度です。評価項目は下記の10分野です。
・構造の安定に関すること
・劣化の軽減に関すること
・火災時の安全に関すること
・維持管理・更新への配慮に関すること
・空気環境・エネルギー消費量に関すること
・温熱環境に関すること
・光、視環境に関すること
・音環境に関すること
・高齢者等への配慮に関すること
・防犯に関すること
参考元:国土交通省「新築住宅の性能表示制度ガイド」
住宅性能表示を受けるメリット
・トラブル発生時に紛争処理機関を利用できる
・売却が有利になる可能性がある
・地震保険料の割引を受けられる
万が一のトラブルの際、建設住宅性能評価書が交付された住宅であれば、請負・売買契約に関する当事者間のすべての紛争の処理を、1件あたり手数料1万円で申請できます。
また、評価書は国土交通省が定める基準を満たしていることの証明になるため、その住宅の売却時に、早く・高く売れる等有利に働く可能性があります。
さらに、地震保険料の割引を受けることもできます。割引率は評価された等級が上がるごとに良くなります。耐震等級1の割引率は10%、耐震等級2では30%、耐震等級3では50%です。(保険始期が2014年7月1日以降の場合)
BELS(建築物省エネルギー性能表示制度)
BELS(建築物省エネルギー性能表示制度)とは、全ての建築物を対象とした省エネルギー性能等に関する評価・表示を行う制度です。第三者機関が、建築物全体の設計時の省エネルギー性能を評価します。
BELSでの評価指標は一次エネルギー消費量です。一次エネルギーとは自然界に存在するエネルギーで石油や天然ガスなどが該当します。電気の消費が少ないなど、一次エネルギーの消費量が少ない住宅ほど高評価になります。
BELSでは星の数1~5段階で表示され、星が多いほど省エネ性の高い住宅として評価されます。
参考元:国土交通省「建築物省エネルギー性能表示制度(BELS)の開始について」
BELS取得のメリット
・建物の省エネ性能が分かりやすい
・売却時に付加価値が付くケースがある
・ZEH住宅の補助金を利用できる
BELS取得のメリットは、建物の省エネ性能が一目瞭然になること、またZEH住宅の基準に該当するケースが多いので、ZEHの補助金を利用できることです。
また、省エネ性の高さが付加価値となり、売却時に高く売れる可能性があります。
>>ZEHに詳しくなろう!岐阜県多治見市周辺の特性をふまえた注文住宅を建てよう
岐阜県多治見市の地域情報
岐阜県多治見市は、岐阜県の南部に位置しており周囲は山々に囲まれた盆地です。JR中央本線を利用することで、名古屋中心地まで約30分程度でアクセスできることから、名古屋のベッドタウンとして栄えています。
また、商業施設や医療施設などが充実する一方で豊かな自然環境も調和する多治見市は、特に子育て世帯に人気の街です。
なお、近年は盆地という地域独特の地形から夏場の暑さが厳しい街としても、全国的に有名です。
岐阜県多治見市のZEHの地域区分は「6」で、ZEHやHEAT20基準のUA値は下記の通りです。