岐阜県多治見市はどんな街?
多治見市は岐阜県の南東部に位置する、自然と水源に恵まれた街です。「美濃焼」が有名な多治見市は、古墳時代からやきもの文化が栄えてきました。交通面では中央自動車道や東海環状自動車道が通るほか、電車では名古屋市から約35分とアクセスの良さも魅力で、名古屋市や豊田市への通勤通学も可能です。
多治見駅南側でショッピングモールや高層マンションが建設されるなど、近年駅周辺は再開発が進められています。その一方で「かさはら潮美の森」や「花の丘公園」など、公園や河川敷も多くあり、自然の中でゆったりと過ごせるのもポイントです。住宅地価格は名古屋市の約5分の1なのも魅力の一つでしょう。
参考:多治見観光協会「多治見ってどんな街?」参考:岐阜県多治見市 移住・定住サポートサイト「多治見ってどんなまち?」参考:岐阜県多治見市 移住・定住サポートサイト「多治見へ下見に行ってみよう」>>多治見市の治安は?安心できる注文住宅づくりとおすすめエリアを紹介
多治見市には水害や地震のリスクがある?
多治見市には自然災害のリスクはあるのでしょうか。
全国各地で懸念されている南海トラフ巨大地震が起こった場合、多治見市では最大で震度6弱の揺れがあると想定されています。海には面していないため、津波の心配はありません。
しかし水害については庄内川水系の土岐川が流れているため、河川の増水や氾濫による浸水が予測されます。
それでは多治見市の土砂災害・洪水ハザードマップを参考に、水害リスクが高いエリアを確認していきましょう。
多治見市の浸水・土砂崩れ発生のリスクがあるエリア
水害とは、大雨や台風などによる多量の降雨が元となり発生する災害のことです。洪水や浸水のほか、土石流やがけ崩れなども含まれます。
多治見市では市内全域版と、小学校区別に作成されたハザードマップを公表しています。
詳細は各ハザードマップをご確認ください。
多治見駅周辺エリア(精華小学校区・昭和小学校区)
多治見駅周辺の市街地では、土岐川等の氾濫による浸水リスクが指摘されています。浸水が想定されているエリアのさらに南側では、一部が地すべりや土石流の危険性がある土砂災害特別警戒区域に指定されています。
根本小学校区
多治見駅の北側に位置する根本小学校区では、大原川や大沢川の氾濫による被害が想定されています。また山沿いの一部が土砂災害特別警戒区域に指定されています。
南姫小学校区
市内北西部に位置する南姫小学校区には姫川が流れており、周辺には浸水リスクが想定されています。また姫川の東側や、犬山市に近い山沿いの一部などに土砂災害特別警戒区域が点在しています。
笠原小学校区
市内南東部の笠原小学校区では、笠原川等の氾濫による浸水が想定されているほか、山沿いを中心に土砂災害特別警戒区域や土砂災害警戒区域が点在しています。
多治見市の河川と過去の水害事例
多治見市で起きた水害には、2011年9月に発生した台風15号による記録的な豪雨が挙げられます。多治見市では庄内川上流部の土岐川沿いの平和町や田代町、前畑町を中心に床上浸水439戸、そして床下浸水183戸もの被害が発生しました。(※2012年7月時点)
多治見市で液状化のリスクがあるエリア
続いて液状化のリスクについて見ていきましょう。
液状化現象とは、地震によって地盤が液状化する現象のことです。普段、地中の砂粒同士は支えあっています。しかし地震で繰り返し振動することにより、砂粒の結びつきがバラバラになり、地下水に浮いた状態になるのが液状化現象の仕組みです。硬く締まった砂地盤は液状化現象のリスクが高いとされています。
多治見市では東海地震と東南海地震が同時に起きた場合の、液状化危険度を予測した「液状化危険度マップ」を公表しています。それによると多治見市役所付近や多治見市民病院付近など、土岐川沿いを中心にした広い範囲が「かなり高い」危険度です。
参考:多治見市「液状化危険度マップ」
多治見市の災害に備えた住宅補助制度
多治見市では地震対策として、耐震診断に要する費用について補助する建築物の耐震診断事業が行われています。1981年以前に着工された木造住宅であれば全額、それ以外の住宅では一部の費用が補助されますが、補助の対象になるかどうかは細かい要件によって判断されますので詳細は市のホームページをご確認ください。
また防災に関する補助等として、「ブロック塀等除去補助金」「家具転倒防止器具取付け推進事業」「自主防災組織支援事業補助金」があります。ブロック塀等除去補助金は、地震などでブロック塀が倒壊して危険を及ぼすのを防ぐため、事前にブロック塀を除去する費用の一部を補助する制度です。家具転倒防止器具取付け推進事業では、地震で木製家具が転倒するのを防止するため、1世帯につき1カ所、無料で木製家具を固定してもらえます。自主防災組織支援事業補助金とは、個人でなく自主防災組織に対して、防災活動にかかる費用の一部を補助する制度で、市民が自主的に防災対策をするサポートしています。いずれも実施に対しては細かい要件が定められていますので、詳しくは市のホームページを確認してください。
参考:多治見市「木造住宅無料耐震診断事業」参考:多治見市「建築物耐震診断事業」>>多治見市で受けられる住宅の補助金とは?医療費に関する支援制度も紹介
注文住宅での家づくりにおける災害対策のポイント
ここからは注文住宅で家づくりを検討している方へ、水害と地震対策についてご紹介します。
水害対策について
水害を防ぐには、高台など浸水が起きにくい立地を選ぶのが理想でしょう。しかし予算や周辺環境などの条件が合わずに難しいこともあります。そんな時は家自体に水害対策を施すのが良いでしょう。国土交通省が家づくりの水害対策として、4つの対策を推奨しています。敷地全体を高くするため盛り土をする「かさ上げ(盛り土)」、基礎を高くして1階の床面を高くしたり2階に主要な居室を配置したりする「高床」、防水性の高い塀や止水板などを設置して浸水を防ぐ「囲む」、そして外壁の防水性を高める「建物防水」です。
地震対策について
地震への対策としては、いかに耐震性を高めるかがポイントになります。マンションでは「免震構造」が採用されることが多いですが、一戸建ての場合は建物自体を頑丈にして、揺れに耐える「耐震構造」を採用することが多くなります。また近年では、これまで低層マンションに多く採用されていた「制震構造」を導入するケースも増えてきました。さらに建物への対策と合わせて地盤改良を行い、地震の横揺れや液状化に強くする方法もあります。
参考:多治見市「防災」>>注文住宅を建てるときは地盤が大事!岐阜県多治見市で安全な地盤を見抜くには?
多治見市で注文住宅を建てるのにおすすめのエリア
水害リスクを避けるなら川の近くを避けた土地がおすすめですが、同時に土砂災害の警戒区域でないかの確認も行いましょう。ここでは多治見市で自然災害の心配が少ない、注文住宅を建てるのにおすすめのエリアを一部紹介します。
小泉小学校区
小泉小学校区は多治見インターチェンジから近く、多治見駅からも1駅と交通の便の良さが魅力のエリアです。大沢川の南側は浸水が想定されるところがあるものの、そこを避ければ小学校や中学校も程近い、子育て世帯が多く住む住宅エリアが広がっています。最寄りのスーパーは「スーパーセンターオークワ多治見店」や「バロー光が丘店」です。また駅周辺を中心にコンビニがあるほか、国道248号線沿いの西坂町まで行けばニトリやエディオンが入る「多治見インターモール」もあるため、買い物には困らないエリアといえるでしょう。
北栄小学校区
北栄小学校区は住宅団地や集合住宅が多いエリアです。診療所や飲食店、運動施設がそろっているのも魅力です。一部土砂災害特別地域があるものの、水害の想定がある場所はほぼないため、安心して暮らせるエリアでしょう。スーパー「タチヤ多治見店」があるほか、コンビニも点在しています。おしゃれなカフェもあるおすすめのエリアです。
参考:岐阜県多治見市 移住・定住サポートサイト「学区紹介」参考:多治見市「ハザードマップ(土砂災害・洪水)」>>岐阜県多治見市の土地相場は?土地価格推移についても徹底解説
多治見市の注文住宅は「R+house守山・多治見」におまかせください
私たちR+house守山・多治見は、創業以来50年以上にわたり、高性能かつデザイン性の高い家づくりを行ってまいりました。優れた耐震性を強みとしており、私たちが作る全ての家は"構造専門の建築士" が耐震性のチェックをしています。地域密着で事業を展開してきたため、その土地に合わせた快適な家づくりをご提案できます。多治見市で注文住宅をお考えでしたら、ぜひ一度弊社にご相談ください。