全館空調とは
全館空調とは室内全体の空調を一括で管理、調整できるシステムのことです。冷暖房による温度調整や換気、空気清浄などの性能が備わっています(システムにより機能が異なります)。
全館空調があると室内全体を適温に維持できるため、廊下やトイレ、玄関にいても極端な温度差を感じにくくなります。基本的には24時間つけたままとなるので、こまめな調整や電源のオンオフなど面倒な操作が不要です。
全館空調の3つのメリット
全館空調は、室内全体の温度を維持できるだけでなく、さまざまなメリットがあります。
ヒートショックを予防できる
全館空調がない家は、冷暖房が稼働している部屋のみ適温を維持できます。廊下やトイレ、玄関などは外気温の影響を受けやすく、温度差を感じやすいです。断熱性能や気密性が低い場合は冷暖房を付けている部屋とそうでない部屋の温度差が大きくなり、ヒートショックを引き起こすリスクがあります。
ヒートショックとは気温の変化により急激に血圧が上下し、体がダメージを受けることです。ヒートショックが起きると脳内出血や心筋梗塞、脳卒中などの疾患につながる可能性があります。
その点、室内の温度が一定であれば、気温差によって急激に血圧が上下することを防げます。
理想的な間取りを作りやすい
全館空調では室内全体の温度を一括管理できるため、吹き抜けや広々としたリビングなど理想の間取りを実現できます。
特に吹き抜けやロフトなどは全館空調がないと温度管理がしにくく、温度にムラが起きやすいです。全館空調があれば広い空間を設計しても、暑さや寒さを感じることなく快適に過ごせます。
また、各部屋にエアコンや暖房器具を設置する必要がないため、壁面がスッキリとして室内インテリアに影響を与えない点もメリットです。棚や照明、壁紙などの選択肢が広がり、お気に入りの空間が構築できます。
全館空調のデメリット
全館空調にはメリットがたくさんありますが、デメリットも気になりますよね。全館空調のデメリットとしては、下記のようなことが考えられます。
・導入コストがかかる
・故障すると室内全体の温度に影響が出る
・全館空調の効き具合が住宅の気密性や断熱性能に左右される
・機種によっては室内が乾燥しやすくなる
全館空調は、高断熱・高気密な住宅でより成果を発揮します。室内全体を適温にしても断熱性や気密性が低いと適温が維持できず、光熱費ばかりがかさむことになります。
R+house守山・多治見では高断熱・高気密にこだわっており、全館空調のメリットを最大限に生かし快適な室温を維持できます。
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全館空調のメンテナンス方法やコストは?
全館空調の導入コストは住宅メーカーや工務店により異なるため一概には言えませんが、100~300万円程度が目安です。
月々の電気代は建物の大きさや間取り、地域、ライフスタイルによって大きく変わります。エアコンの場合は立ち上げ時に電気代がかかるため、複数台のエアコンのオンオフを繰り返している状況と比較すると全館空調と変わらない、もしくは全館空調のほうが電気代が安くなることもあります。
また、全館空調は定期的にフィルターの掃除や交換、システムの点検が必要です。メンテナンスの負担感はシステムによって違いますが、日常的なお手入れが簡単にできるシステムも増えてきています。
岐阜県多治見市・名古屋市守山区の気候や住まいのポイント
岐阜県多治見市は、東濃地方の中核都市です。名古屋市守山区は名古屋市の東北部に位置する地域です。どちらの地域も都心部へのアクセスが良好で、名古屋のベッドタウンとして人気があります。
岐阜県多治見市は2007年には最高気温40.9度を記録するなど、夏の暑さが厳しい地域です。年間日照時間は2,000時間を超えており、とくに夏の日照時間は長くなっています。
守山区も多治見市ほどではありませんが、夏は暑く湿度が高い傾向があります。どちらの地域も、外気の影響を受けずに快適に過ごせる全館空調が向いています。